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生活協同組合連合会 きらり |
設立趣意書
このたび新しい生協連合会を設立しようとする3つの生協は、それぞれの地域で住民が、学園で学生が、自らの生活を守るために自らの手でつくったものです。そして安全な食べ物を組合員と生産者の提携によってつくりだすとともに、石けん運動を起点とした様々な環境を守る活動を行ってきました。組合員主権を貫く運営を追求するとともに、働く組合員の登場によって組合員による管理運営の領域を拡大してきました。生命の糧づくりへの共感と自給・自立を応援しあえる仕組みとして産直運動をつくり、民衆交易に参加してきました。班共同購入等を媒介に地域でたすけあう力を養ってきました。阪神・淡路大震災では協同の力を生かして被災者支援や組合員同士の助け合い、それを応援する生協間の関係をつくりました。地域に開かれた参加型地域福祉を実践してきました。 わたしたちの取り組みは確実に社会に影響を与えてきました。今日では国も食糧自給率の数値目標を定め、農業の多面的機能を評価しています。食の安全と安心を確保するために「農場から食卓へ」顔の見える関係を構築し、人と自然が共生する国づくりをすすめようとしています。大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済をあらためて循環型社会を目指しています。生活圏域での住民相互の共助を基本においた地域社会づくりを掲げています。 しかしながら1年で7万人の離農者が生まれその背景に「農業の構造改革」(=リストラ)政策がある事実、法に違反したものが後追いで認可されていく輸入食品の食品添加物や遺伝子組み換え作物、リターナブルびんを減らしPETボトルのごみを増やしている容器包装リサイクル法の現実があります。消費者もウソをついたり不正を行った企業を潰してしまう力を持ちながら、価格や見た目の価値観にとらわれたままです。これまでどおりではやっていけないという反省は共有されてきても、これまでの価値観からの脱却は少しも進んでいない状況にあることを痛感せざるを得ません。 1995年に発足した世界貿易機関(WTO)のもとでこれまでの価値観=市場原理至上主義が極端にまで拡張され、食品の安全や健康・環境保護・人権・労働者の権利のための基準が、それを守るためではなく、引き下げる形で平準化される事態が進んでいます。国内の食糧生産、小規模事業者の仕事、地域固有の文化、地域のエネルギー・水・医療・教育などの公益サービス等を奨励・支援する措置も「不必要な貿易障壁」として攻撃にさらされています。もともと自然界にある生命に関する情報まで特許を設定することでバイオテクノロジー企業のバイオ・パイラシー(生物資源の海賊行為)が横行することが懸念されます。かくしてWTOは多国籍企業の利益を増やしただけで、世界規模の金融不安がおこり、農業に従事する人が減少し、国と国の、また国の中での所得格差が広がり、途上国でも先進国でも生活水準が低下し、健康と環境がおびやかされています。 わたしたちは、もう一つの価値観=生命をはぐくむことを大切にする価値観に基づく社会の実現を目指し、家庭やコミュニティで世代をつないで生命を生み育ててきた女性と、生命の糧である食糧を生産してきた農民とが手を携えていく場としての生活協同組合を更に強化していきます。 消費者として、家族の安全を求める視点を広げて公正な社会や環境の安全につなげるために暮らしを見直していきます。 地域住民として、地域コミュニティの中で社会の問題を発見し、地域コミュニティの中で問題を解決していきます。そのために地域にある生協のネットワークの力を活かしていきます。 市民として、社会や世界に自分の意思や主張を発信して、必要があれば行動していきます。そのために同じ想いの生協同士で強い絆の連帯をつくります。 わたしたちは、同じコミュニティの中で地域生協と大学生協の提携を強めるために連帯します。 この連帯のかたちとして、わたしたちは消費生活協同組合法に基づく法人としての消費生活協同組合連合会を選択します。生活協同組合間の協同の組織のあり方としてそれが最も当然であり、社会的責任を明確にするものであり、かつ、関西圏の同一志向の生協に開かれた存在であることを明示するものだからです。 以上の趣旨により、ここに発起人組合を会員とする生活協同組合連合会きらりを設立するものです。 2002年10月9日 生活協同組合連合会きらり
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