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TOP : 福島・米沢訪問報告(12.16〜18・東日本大震災支援活動)
投稿者 : admin 投稿日時: 2012-01-15 12:00:02 (1002 ヒット)

 TCC理事長を団長とした生活クラブ都市生活とエスコープ大阪の理事ら5名のメンバーで、年末に福島県と山形県米沢市を訪問しました。目的は生活クラブふくしま(以下、福島単協)を通じた被災地支援の今後の方向性を探るためですが、福島単協の行っている仮設住宅支援・青空市のお手伝いと2/11〜13に予定している「東北応援ツアー」の下見も兼ねた日程です。被災地に有って懸命に支援活動を継続している福島単協に対し、生活クラブ都市生活・エスコープ大阪・TCCとの協同で応援を行っています。
 新地町にある仮設住宅で福島単協が定期開催している青空市への応援もその一つです。これまで青空市へは愛農会の玉ねぎや豊共園のみかんなどを販売物資として提供してきました。それらは皆さんからの支援カンパを原資として調達していますが、ふたつの生協なじみの消費材は遠く離れた新地町の仮設住宅でも大好評とのことです。

◆福島単協理事との懇談
 さて、3日間の訪問内容を簡単にご報告します。初日は福島単協の理事会の皆さんとの懇談です。県外へ避難される人も多い中、その土地に留まり暮らしている組合員から放射能汚染についての話しが途切れることは有りません。胸がしめつけられるような思いの私たちにとって、「除染など有り得ない。移染でしかない。」という言葉は今も頭から離れません。

◆新地町仮設・青空市訪問
 2日目は青空市のお手伝いです。福島県の沿岸部の最北、宮城県にほど近い漁業と農業が盛んな新地町を地震と津波が襲いました。組合員も暮らすその仮設住宅の青空市は、組合員自ら販売スタッフとなって運営しておりとても盛況でした。販売品目は住民の要望から野菜中心の品ぞろえです。
 買い物に来られた方を集会所にお誘いして、訪問メンバーが持参した珈琲やお菓子を召し上がっていただきました。「関西からお手伝いにやってきました。」との自己紹介をきっかけに歓談が始まり、2つの生協の組合員から寄せられたメッセージカードをお渡ししました。とはいえ、青空市や喫茶コーナーに集まる方のほとんどが高齢の女性ばかりという状況を目の当たりにした時、16年前と変わらぬその光景に神戸の仮設住宅にたたずんでいるかのような幻想さえ覚えました。
 しかしそれもつかの間、すぐに現実へと引き戻され暗澹たる気持ちになりました。高台に建ち容赦なく寒風が吹きつける仮設住宅の周辺は荒涼たる野山が広がるばかり。スーパーマーケットなどの生活施設は見当たりません。もとより市街地自体が壊滅しているのです。復興が急ピッチで進む都市部やその周辺に建設された神戸の仮設住宅の様子とはまったく違いました。

◆米沢・県外避難者支援
 3日目は山形県米沢市へと移動。米沢市は生活クラブやまがたの本拠地でありTCCの監事をされている井上肇さん(生活クラブやまがた・前理事長)の地元です。組合員や生協関係者は福島県から避難されてきた方々への支援を継続しており、現在は生活支援企画として毎月1回「10円バザー」を行っています。また、避難者の集う場として茶話会は毎週開催しています。「10円バザー」は避難生活を余儀なくされている方のほとんどが生活の再建段階に至っておらず、今もって救援状態に有るとの判断から、お米や野菜、防寒着・毛布・炬燵布団などを廉価で販売しているのです。茶話会は毎回40名前後の方で賑わい、お茶やお菓子を給仕するスタッフの手が回らない分は参加者自らお手伝いをするなど和気あいあいの状況とのこと。
 最後は、「東北応援ツアー」のメニューに組まれている雪灯篭祭りの会場(米沢市・上杉神社とその周辺)の視察です。雪で造られたたくさんの灯篭に明かりが灯る幻想的な風景を想い浮かべながら、駆け足の日程をようやく終えたのでした。
(都市生活コミュニティセンター・小松高志)



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