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TOP : 生活クラブグループ福祉事業交流会 「今こそ相互扶助を考える」
投稿者 : admin 投稿日時: 2012-10-03 12:00:01 (1110 ヒット)

 8月24・25日の2日間、生活クラブグループの福祉事業に携わるメンバーが、大阪府堺市に会して、福祉事業交流会を行いました。全国17の生協から200人が集まり、熱い議論と交流が行われました。
 都市生活コミュニティセンターも実行委員会から参加し、当日は阪神・淡路から東日本大震災の救援活動を議論する分科会で活動報告を行いました。
 また多くのメンバーが交流会に参加し、それぞれの学びを得てきました。
 今回は「あしすと」に携わる3人の報告・感想を掲載します。

◆地域に変化をもたらす福祉施設
中村大蔵さん(阪神医療生協)の講演から

 施設長として、利用者一番の考え方、地域に根ざす考え方、いつも頭の中に
あるのは、人と人との繋がり、「人は人と関わって人となる」。
 地域に福祉施設があっても、それが地域社会に何一つ変化をもたらさないなら果たしてそれが地域の福祉施設といえるのかと、地域住民や、自治体や自らの施設や自分自身に問い掛ける。復興の手伝いに東北気仙沼へヒューマンラインの構築に出向かれている。
 いつも出会う一人一人を大切に思っておられるのが素晴らしい。 いつももっと何か出来るのではないか、やり残しはないか、問い掛けながら行動されている。今回この研修で、一番学んだことは、行動を起こす時に、決してどこかの代表であったり、代理ではなく、自分は自分のみを代表する者であるという一人の人間としての気概をもって対応せよという事だ。
 ソーシャルコート神戸北は施設ではないが、高齢者専用住宅として、地域に根ざす活動は出来る。(都市生活コミュニティセンター副理事長・佐々木京子)

◆生活クラブを生かして安心の街を
小川泰子さん(いきいき福祉会)の講演から

 高齢者社会を先取りし、生協を基盤に社会福祉法人やNPO組織などを形成し、ディサービスセンターや特別養護老人ホームを運営するなど、市民参加に寄る福祉事業を先駆けて積極的に展開するなど画期的な活動。
 訪問介護事業所・居宅介護事業所はワーカーズ・コレクティブの形を取り、経営的にはそれぞれが独立採算制を取っているが、生活クラブのネームバリューをフルに生かし、信頼と安心を勝ち取っている。
 これからの「あしすと」はこうあるべきではないのか、生協組合員に対し、自分の老いを考えて安心できる施設をつくるために出資していただく。
 今ある建物をそのまま使用することも可能で、印象に残ったのは、バリアだらけの文化住宅をそのまま利用している高齢者施設。バリアフリーの施設よりも愛着を持って活動している様子がうかがえた。正に誰もが安心して暮らせる街づくりである。(佐々木京子)

◆強い思いが活動を前進させる
中村大蔵さん・小川泰子さんの基調講演から

 二人のリーダーの話を聞き、強い思い(意思)を持ち続け、活動されている姿に感動した。強い思いを持ったリーダーの理念が、人を集め、組織となっていく過程を知り、協働(共働)の力が形となって現れる。
 また、強い思いを持ったリーダーと組織の連携も見え、節目のチャレンジ(福祉施設)や、舞い込んだチャンスも形に残し、前進する。活動が大きくなることで、多種多様と共に働き、世界が広がる。また、地域との連携や働きかけを継続することで、社会も変わっていくということもあると強く感じた。
(あしすと武庫之荘管理者・橋本重美)

◆ワーカーズとは何か、改めて
ワーカーズコレクティブの分科会から

 ワーカーズコレクティブを名乗って働いているにも関わらず、それが何かをはっきり答えることが出来ず、もやもやとした気持ちで働いてきました。
 今回の福祉交流会で少しでも理解を深めることが出来るのではと思い、楽しみに参加しましたが……
 ワーカーズとは、メンバー全員が思いを一つにし、それに向かって全力で取り組むという事であると私は理解しましたが、それが言葉や思いだけではない、実際にお金を出し、知恵を出し、そして力を出す、余りの熱い思いと実行力に、言葉を失うのと同時に、本当に私たちって、いや、私自身が、いったい何を目指しているのだろうと考え込んでしまいました。
 うまく表現することが出来ず歯がゆいのですが、もう一度原点に戻り私たちが目指しているものは何かをメンバー全員で話しあうことが必要だと思いました。
(あ・し・す・と管理者・内橋ゆかり)



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