ハーモニーについて

ミュージックセラピー（音楽療法）とは

　音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること。（日本音楽療法学会）

　私たちは、音楽の持っている力を使って対象者と関わり、その人が心とからだの健康を維持・増進するための援助をします。

ハーモニーの特徴

　私たちは、人と人とのかかわりの中には “癒しの力”や“治癒効果を高める力”があると信じています。そして、音楽療法における音楽の役割を、人と人とのかかわりを促す重要な働きのひとつと位置付けています。

　私たちの音楽療法の特徴は、複数のセラピストがチームワークを駆使し、対象者と多様なコミュニケーションをはかり、互いの共感を深めながらセッションをすすめていく点にあります。そして、セラピストと対象者だけでなく、対象者どうしのかかわりをも含めた関係性を豊かに発展させることによって、最終的な目的となる癒しと療法的効能を引き出していきます。このセッションスタイルは、集団での音楽療法場面でもっとも効果的に機能し、認知症高齢者の方にも優しく、心地よいぬくもりのある時間を提供します。

「ハーモニー」のセッションスタイルはT a c o式ミュージックセラピーです

１．セッションを行うチームは、主セラピスト（リーダー）と複数のコ・セラピスト（協力者）によって構成されます。主セラピストは全体を把握しながら進行役を努めます。コ・セラピストがタコの手足のように働き、対象者にきめ細かなかかわりとぬくもりを提供します。
２． 私たちの音楽療法は、主として情緒の安定や意欲の向上、ADLの維持改善、リフレッシュなどに対して有効です。
３． 人とかかわることと、音楽が好きであれば一緒に活動できます